備忘録的に調べたことをまとめていきます。
今回は敷き物の話です。
素材による違いとループ、カットでどのような違いがあるのかを確認していきます。
カーペットを敷く目的
1.アパートなど集合住宅での生活音をカットする。
落下音や足音を軽減する。テレビ、音楽の音の軽減にもなる。
2.転倒した時の衝撃の緩和
小さい子ども、高齢者がつまづき、転んでしまった際の衝撃の緩和になる。
普段歩く時もクッションの役割を果たすので、体の負担が軽くなる。
3.足元の保温効果
冬季のフローリングなどで冷えた床に直接触れないことでの足元の保温効果がある。
繊維同士の隙間にある空気層が冷暖房の効率を上げる。
4.ペットの健康を守る
フローリングなど、ツルツルとした場所では爪を立てることが出来ないため、関節に負担がかかる。
股関節の弱い胴長のペットがいる場合は、負担の軽減になる。
素材による違い
ウール 自然素材 生き物の知恵が集結
羊毛は繊維がとても細かく、繊維同士が絡み合っています。そのため、空気を多く含みやすいという特徴があります。空気の層を作ることで、断熱効果を発揮し、冬に暖房の暖かさを蓄える効果や、熱伝導性が低くなることで、フローリングの冷たさを断熱してくれる効果があります。
また、吸湿性にも優れているので、夏場はサラサラとした触り心地になります。
オールシーズンで使えるウールですが、価格は高めであり、カラーバリエーションはほかのものと比べると、乏しいものになります。
防汚効果、撥水性に富む
吸湿、弾力性に富む
防炎効果で火が広がりにくい
静電気を抑える
価格が高い
ニオイがある
擦り切れによるムダ毛がでる
色のバリエーションが少ない
防ダニ加工必須
ナイロン 耐久性の鬼
合成繊維であるナイロンは耐久性に秀でています。オフィスやホテルのエントランスで使用されるほど、耐摩耗性や耐久性に優れています。
遊び毛が出にくく、油や薬品、カビの被害を受けにくい特徴もあり、汚れを落としやすいことも特徴の一つ。
静電気を帯びやすく、日焼けでの変色に注意する必要があります。
耐摩耗性が高いので遊び毛が出にくい
繊維にしっかりとした硬さがあり、耐久性に富む
汚れが落ちやすく、乾くのも速い
ほかの化繊と比べると高価
紫外線に強くない
静電気を帯びやすい
ポリプロピレン 水に浮くほど軽い繊維
合成繊維であるポリプロピレンは耐摩耗性に優れていて、薬品やカビの影響を受けにくいです。水分を吸わない性質があり、飲み物をこぼしても掃除がしやすく、しみになりにくい特徴があります。値段が安く、素材が軽いうえに摩擦で傷みにくいので、長期的に使用することができます。
熱には強くなく、肌触りが硬いというデメリットは有りますが、大量生産品で、安価に手に入れることが出来ます。
安価で手に入る
撥水性が高く、水分を染み込ませない
薬品に強いので、掃除もゴシゴシできる
軽い、強い、安いの三拍子
耐熱性が乏しい
肌ざわりが良くない
ポリエステル 目につくものほとんどに使われる
様々なところで目にする合成繊維です。摩擦に強く、しわになりにくい特徴があり、合成繊維の中では一番熱に強いものとなります。肌触りの良い上に保温性も良いため、フリースにも使われています。
加工がしやすく、様々な機能を持った商品があります。マイクロファイバーも一種です。短所を補うような加工が施されている商品が多いため、短所といえる短所がなくなってきた素材です。
軽くて、肌触りが良い
水を吸い込まないため、掃除が楽で乾きが速い
加工が容易なため、機能が豊富
比較的安い
強い素材なので、長く使える
繊維の短いものは遊び毛が出やすい
アクリル 人工のウール
合成繊維アクリルは発色が良く、毛足の長いファーラグなどによく用いられます。肌触りが柔らかく、ウールに近い質感ですが、ウールとは違いダニの被害を受けません。摩擦に強く、静電気を帯びにくいため、ホコリを寄せ付けません。繊維の強度も強いので、耐久性も高いです。
遊び毛が出てしまうので、マメに掃除機をかける必要があります。ほかの化繊と比べると、高価な商品が多く、熱に弱いという一面もあります。
ウールのような質感、ダニを寄せない
薬品や日光に強い
吸湿性が低いため、乾きやすい
色鮮やかなものが多い
摩擦に強く、弾性が良い
遊び毛が出るのでマメに手入れ
高価
熱に弱い
ざっとまとめると
ウール | アクリル | ナイロン | ポリプロ ピレン | ポリエス テル | |
耐摩耗 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
耐久性 | ◎ | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
親水性 | ◎ | △ | △ | × | × |
お掃除 | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
防炎性 | 〇 | × | × | ×× | × |
耐静電気 | 〇 | 〇 | × | △ | △ |
防虫性 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
耐毛玉 | 〇 | 〇 | △ | ◎ | 〇 |
それぞれの短所を補うような加工がされている商品があります。
商品のPOPをしっかりと見て、ご案内にいかせるようになりしょう。
カット or ループ
カットタイプ
毛の先端をカットしたもののことふわふわの踏み心地が気持ちよい。
弾力性はループタイプに劣りますが、やわらかい質感を足で楽しめます。
ループタイプ
毛の先端が輪状になったもののこと。
へたりが少なく、ホコリが中まで入りにくいので、掃除がしやすいメリットがあります。
歩く機会が多い場所、廊下、リビングや子ども部屋にオススメです。