年末に向けて、お店では蛍光灯の仕入れ量を強化している最中です。
LEDの販売数が伸びてきてはいますが、蛍光灯の需要も一定数あります。
特に私が勤めている、少し郊外の昔ながらの地域では蛍光灯の販売数の方が多いまであります。
10月に大幅に値上がりしてしまった蛍光灯ですが、今年も機会損失を出さない様、しっかりと仕入れ予定を立てていきたいですね。
蛍光灯を販売していて毎年出会うのが、点灯管の存在を知らないお客さまと若い店員。
「これって豆電球じゃないんですか?」とまじめな顔で聞かれると、年を取ったんだなと思い知らされます。
若い世代にはもはや見たことのない代物となってしまった点灯管。今回は勉強がてら点灯管の役割についてまとめていきたいと思います。
お時間があればご覧ください。
点灯管(グローランプ)とは その役割
グロー球やグローランプ、グロースターターなどとも呼ばれる点灯管。
形は数種類あり、蛍光灯のサイズにより、使える点灯管の種類が変わります。
例えば画像の一番右の白い点灯管は、「FG-1E」と呼ばれる型で蛍光灯10W~30Wまでに対応しており、画像一番左の銀色のものは、「FG-5P(L)」で28w、32wの蛍光灯に対応しています。
※(L)は長寿命を表すものです。
E型はねじ込み式で口金サイズはE17、P型は突起が出ているピンソケットと呼ばれる形をしています。
実際にお客さまにご案内する場合は、使っている蛍光灯のサイズをしっかりと確認し、型の合う点灯管をご案内しましょう。
点灯管の役割
蛍光灯を点灯させるために、予熱する役割を持っています。
実際には、バイメタル電極間に放電を発生させ、その放電により生じた熱で通電が開始され……(Wikipediaより)
と難しいので、最初の文で説明しておけばお客さまも「そういうものなのね。」と言ってくれるでしょう。
余熱する機能を持っているので、この点灯管が弱ってくると、蛍光灯が点灯するまでに時間がかかる。はては点灯しないとなってきます。
点灯管にも寿命がありますので、つきが悪いと悩まれていたら点灯管かもと考えてみてください。
点灯管の種類
メインで販売しているのが「FG-1E」、「FG-5P」、「FG-4P」です。
上の画像にあるE型とP型の他に電子点灯管があります。
電子点灯管のメリットは長寿命で点灯時間が速いことがあげられるが、値段は他の点灯管と比べると少し高価。
「FG-1E」を使っていた場合、電子点灯管では「FE-1E」を選ぶと良いです。
「FG-5P」であれば、電子点灯管は「FE-5P」を選びましょう。
点灯管の品質
FG-1Eの点灯管を二つ用意しました。
ピンク〇方はパナソニックのFG-1EL、一個約150円。型番のLはロングライフを表します。
緑□の方は2個セットで110円で購入したもの。特にメーカーなどは書いておらず、プライベートブランドでよく販売されているものです。
点灯管なので実際に電気が点くまでの秒数を確認していきます。
お店では安いものの方が多く売れますが、電気の点き方に差があれば値段が高い方をおすすめできるきっかけになります。ロングライフの三倍長持ち以外にも差があるのかどうか、確認です。
実際に確かめてみた結果、パナソニックの商品の方が2秒ほど速く点きました。
値段が高いのには理由があるということを知っているのと知らないのでは、説明する時の説得力に雲泥の差がでます。
売り上げの違いは100円ですが、たかが100円と侮るなかれ。日々のコツコツが大きな利益につながるはずです。
LED化への検討
蛍光灯本体に劣化が見られる場合は、これを機にLEDに取り替えてしまうことも視野に入れましょう。
蛍光灯製造を終了するメーカーが年々増えてきており、需要の減少も一因として2022年10月大幅な値上げとなりました。
LEDの方が電気代が安いのは理解しているんだけど、取り換えるのにもお金がかかるし。取付なんかもなんか難しそう。
接客をしているとこういった理由で蛍光灯に踏みとどまるお客さまが多数いらっしゃいます。
実際にどの位電気代が安くなるのか。
蛍光管32形+40形のもので4,500円ほど。LEDの場合は本体代金が8畳用で5,000円ほど。蛍光管の値上げでほとんど値段に差がなくなりました。
蛍光管の寿命は15,000時間。一方LEDは40,000時間といわれています。電気代もおよそ半分の電気使用量になります。早く取り換えるだけ恩恵を受けられますね。
具体的に説明出来たら、納得して少し高いお買い物をしてくれるでしょう。
ぜひお客さまに納得いただいてLED製品を購入していただきましょう。
年末は蛍光管を変える方が非常に多いため、LEDのご提案チャンスがあふれています。