お客さまにふと聞かれる様々な表記についてまとめていきたいと思います。
いちいち調べることで「多くの時間をロスしてしまう」のは私だけではないと感じております。
一か所にまとめておくことで、作業効率のアップを図ろうという規格となっております。
今回は家電や電材の表記について少しまとめます。
専門的な知識がないと答えられないことが多いため、私も苦手としている部門ですが、ひとつひとつ覚えていきたいと思います。
家電、電材の部門
ルーメン (lm) 日本照明工業会から引用
LED電球の明るさを表記するルーメン(lm)についてです。
白熱電球の明るさは消費電力(〇W ワット)で表していました。
ワットは消費電力のことですが、消費電力に比例して明るさが強くなるので、ワット数が大きくなるほど明るいというわかりやすさがありました。
LEDは消費電力が少なく、明るさがイメージできないので、ルーメンという単位が使われるようになりました。
白熱電球とLED電球明るさの目安
W(ワット)相当 | lm(ルーメン) |
20W相当 | 170lm以上 |
30W相当 | 325lm以上 |
40W相当 | 485lm以上 |
50W相当 | 640lm以上 |
60W相当 | 810lm以上 |
80W相当 | 1160lm以上 |
100W相当 | 1520lm以上 |
LEDシーリングライトの適応畳数
適応畳数ランク | 標準ルーメン | 目安となるルーメンの範囲 |
~4.5畳(約7㎡) | 2,700lm | 2,200~3,199lm |
~6畳(約10㎡) | 3,200lm | 2,700~3,699lm |
~8畳(約13㎡) | 3,800lm | 3,300~4,299lm |
~10畳(約17㎡) | 4,400lm | 3,900~4,899lm |
~12畳(約20㎡) | 5,000lm | 4,500~5,499lm |
~14畳(約23㎡) | 5,600lm | 5,100~6,099lm |
LEDシーリングは明るめのものを選んでおくべき!?
人は年齢を重ねるごとに明るさを感じにくくなってしまいます。
部屋を使う人の年齢を考えて照明器具をお勧めしましょう。
30代の人と80代の人で比べると、80代の人は20%程度暗く感じる傾向があるようです。
LEDシーリングは明るさを調節する機能がついているため、お年寄りの方には一つ上の畳数で選んでも良いのかもしれません。
電源タップの雷サージ機能
雷が落ちる時に瞬間的に高い電圧が発生することがあり、それが電線を伝い、家の中に入りこんでしまうことで、パソコンや電話などの通信機器家電を故障させてしまいます。
雷サージには「直撃」型と「誘導」型の2種類あり、家に直接落ちたや家の近くの電柱に落ちた雷が、電線を伝ってくる「直撃型」は対策のしようがないと言われています。
一方、街路樹や地面に落雷した周囲に発生した高い電圧が、電線を伝ってくる「誘導型」は雷サージ機能を持つ電源タップ等である程度対策が出来ます。
高価な家電商品である、パソコンやテレビを守るために使用するのがよいでしょう。
対策商品には、「IEC61000-4-5規格に基づく最大サージ電圧」という記載がされています。
最大サージ電圧が大きいほど性能が良いという判断が出来ます。
サージ電圧が2,500V~3,000Vの商品がお店に並んでいることが多いです。
雷サージ専用の対策商品であれば、最大サージ電圧10,000Vなどの商品もあります。
PSEマーク 電気保安協会から引用
電気用品安全法に基づき、日本国内で100Vコンセントに接続して使用されるほとんど全ての民生用電気製品における安全規格のこと。
つまり、このマークがついていれば安全性をチェックできていますよというマークです。
PSE (Product + Safety + Electrical appliances & materials の頭文字をとったもの)
特定電気用品(子危険度が予測され、厳重に審査される電気製品)
高い安全性が求められる116品目でひし形のマークがつきます。
電気マッサージ器や融雪機器などが対象品目とされます。
特定電気用品以外の電気用品(それ以外の電気製品)
それ以外の電気用品341品目で丸型のマークがつきます。
扇風機や電気カーペットなどが対象品目です。
いずれも屋内コンセントから、AC100Vを供給されて使用する機器は、PSEマークがついていないと販売が出来ません。
雷から家電製品を守る一番の対策は、雷が鳴ったら、コンセントから電源プラグを抜くということです。雷が落ちる可能性はとても低いことかもしれませんが、対策して損することはないはずです。