コンベックス テープ強度の違いを比較してみた話 ホムセンで買えるオススメも

コンベックス テープ強度の違いを比較してみた話 ホムセンで買えるオススメも

DIYに欠かせないコンベックス。断面が湾曲した金属製のメジャーです。

ホームセンターでも様々な種類を販売しています。

同じような商品が多いため、「どれがおすすめなの?」や「違いは何なの?」と毎日のように聞かれますので、数種類比較しておきたいと思います。

ホームセンター業務でも使用することが多いものですので、接客や購入の際にも参考になればと思います。

コンベックスとは

コンベックスの画像

鉄製の巻き尺(メジャー)です。

計測テープは薄い金属でできており、断面が湾曲していることからコンベックスと呼ばれています。(convex:凸面)

テープが湾曲していることで、直立性を確保することが出来、一人でも長い距離を計測することが可能です。

テープの長さは主に2m、3m、5.5m、7.5m

テープの幅は主に16mm、19mm、25mm

爪の先端にマグネットがついて、磁力で固定して計測できるものや、伸ばすだけで自動でロックがかかるもの等、多くの種類が発売されています。

テープの長さが長くなるほど、ホルダーも大きく、重くなります。

DIYで利用するならば、テープの長さ5.5m、幅19mmのものが取り扱いやすいのではないでしょうか。

JIS1級とパッケージに記載されているものを選ぶことをおすすめします。

JIS1級とは簡単に言うと、長さを正確に測れますと証明です。

JISマークがついていないコンベックスや定規は、100均やとても安い商品によくありますが、粗悪品をつかむと、長さが正確に測れないものもあります。

お子さんが学校で使っている定規にはJISマークついていますでしょうか?

コンベックスの主な使い方

ひっかけて計測

テープの先端についている爪を使います。

爪を対象物にひっかけて長さを測ります。

ひっかけの測り方の画像

押し当てて計測

テープを対象物に押し当てて0をとります。

ひっかける部分が無い場所での測定方法です。

長い距離を測るときは、折れにくい強いテープの商品を選ぶと測定しやすいです。

押しつけの測り方の画像

立てて計測

高さを測るときの方法です。

某家具屋さんでカーテンを売っていた時はこの方法で測るよう指導されました。

熱血指導のおかげで、カーテンキャンペーンでの売り上げが全国上位になったのはいい思い出。

高さの測り方の画像

すき間の計測 ※意外と知られていない方法

知る人ぞ知る測り方です。

皆さんはこの様に幅を測る方も多いと思います。

この測り方ではテープが曲がって正確な長さが取れていないことがあります。

すき間の測り方の画像2

そんな時にはこの測り方です。(下の画像)

スポっとはめ込んでしまいます。

すき間の測り方の画像

コンベックスの中には本体の長さが記載されているものがあり、その長さを利用して測ります。

今回のすき間はテープ幅130mm+本体長さ78mmなので、208mmとなります。

本体長さの画像

意外と知られていないコンベックスの長さを利用した測り方。

残念ながら、長さが記載されていないコンベックスも多いため、必ずできる方法ではありません。

ご家庭にあるコンベックスをご確認ください。

ヨンゴーゴーピッチ表示

ツーバイフォー、パネル工法に役立つヨンゴーゴーピッチ表示がされています。

建物のに使われている柱と柱のそれぞれの中心の間隔がが455mmであるため、測りやすいようテープに印がついています。

一般人である私が使用することはほとんどないと言えますが、大工仕事の際には役立つものとなっています。

調べた限り、1000円以上するコンベックスには表示されていました。

使用目的のある方は購入の際、テープを確認してみてください。

ヨンゴーゴーピッチの画像

テープの強度を比べてみました

コンベックスで測る時、地面にテープをつけて安定させられない場合があります。

そんな時は、空中に浮かせながら測るのですが、テープが弱いとすぐに折れてしまい、一人で測るのが大変です。

どんな場面でも安心して使えるコンベックスが欲しい。

今回は様々なホームセンターで売っているだろう、コンベックスのテープ強度を比較してみました。

どんな商品にも個体差は有ると思いますので、参考程度にお考え下さい。

計測方法

空中でテープを伸ばしていき、テープが自重でバキンと折れるまでの距離を測りました。

100mm単位で確認しました。

計測方法の画像

1 KOMELON パワーブレードⅡ 5.5m 27mm ☆オススメ☆

ホムセンおすすめのKOMELONパワーブレードⅡ

テープ幅が27mmなので他の商品より幅が太いのですが、どうしても載せたいので参戦。

☆立ちの良い27mmテープ
すべりにくいラバー付きグリップ
摩耗に強いナイロンコートテープ
1人で楽に測定できる強力マグネット付き爪
マーキングに便利な両面目盛

パワーブレードⅡの画像

爪がギザギザしているので、木材に押し当てて印を付けることが可能。墨だしの必要なし。

表面の蛍光イエローが映えてます。ナイロンコートで肌触りサラサラ。

パワーブレードⅡのテープ画像

結果は2700mmでした。幅が太い分、耐久性も高い。

2 KOMELON SSグリッパーオールステンレス 5.5m 25mm

☆テープ、バネ、爪、ネジの全部分がステンレス製
握りやすく、衝撃に強いラバーグリップ
摩擦に強いナイロンコートテープ

オールステンレスの画像

テープ色はシルバーで唯一無二感が強い。

他の商品より少し重いが、その重さもまた味になっている。

オールステンレスのテープの画像

結果は2200mmと少し短めでフィニッシュ。

ステンレステープはやはり重いのか。

3 KOMELON セルフロック 5.5m 25mm

☆引き出したら止まるオートストップ
☆押せば引き込む、話せば止まる安全設計
握りやすく、衝撃に強いラバーグリップ
摩擦に強いナイロンコートテープ

オートストップの画像
オートストップのテープの画像

結果は1800mm。他の消費と比べ、テープに力は入っていないためか。

この商品はテープよりも、オートストップで勝負しているので納得。値段も安い

4 TAJIMA G3ゴールドロック 5.5m 25mm

落下時に建材ダメージを与えない、アーマードケース
落下時の衝撃から爪を守るフックガードバンパー
0点補正移動爪
ショックアブソーバー付き
見やすい両面目盛

G3の画像
G3のテープの画像

結果は2300mm。焼き爪の黒さがしぶい。

5 TAJIMA FXロック 5.5m 25mm

落下時に建材ダメージを与えない、アーマードケース
落下時の衝撃から爪を守るフックガードバンパー
0点補正移動爪
ショックアブソーバー付き

fxロックの画像

尺目盛テープです。一般人の私にはほとんど使用することがありません。

ケースにも大きく「尺」と書いてありますので、間違えない様お気を付けください。

年1回位間違えたと返品に来る方がいらっしゃいます。

fxロックテープの画像

結果は2400mm。ケースもそんなに大きくなく取りまわしがしやすい

6 TAJIMA Zロック 5.5m 25mm

通常テープより剛性力1.5倍のストロング(剛厚)テープ
減速ボタン搭載で引き込みスピードを調節できる
滑り難い、傷つき難い、ショックに強い一体成型ボディ
落下時の衝撃から爪を守るフックガードバンパー
0点補正移動爪
ショックアブソーバー付

こちらは私が6年間愛用しているコンベックスです。

ボロボロになってもまだ頑張ってくれています。

結果は2500mm。6年使ってもこの数字なら、新品ならもっと頑張れるんじゃないかな?

結果

KOMELON パワーブレードⅡ  2700mm
KOMELON SSグリッパーオールステンレス   2200mm
KOMELON セルフロック  1800mm
TAJIMA G3ゴールドロック   2300mm
TAJIMA FXロック  2400mm
TAJIMA Zロック  2500mm

KOMELONパワーブレードⅡが今回の1位に輝きました。

27mmテープなので少し有利になっていますが、お気に入りの商品なので、大目に見ましょう。

25mmテープの中ではTAJIMAのZロックが一番でした。

計測したZロックは6年ものなので、少し弱っているかもしれません。

新品を使って計測したかったのですが、愛着があるため買い替えるつもりはございません。

何年後か、天寿を全うした時に新しいもので測りたいと思います。

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ご覧いただきありがとうございました。

折込ノコも比較してみました。

もしよろしければご覧ください。