商品をお客様に説明する際に、「これってどういうこと?」と商品に記載されていることを事細かに説明する場面が多くあると思います。
その都度ネットで検索しておりましたが、時間短縮のためにまとめていきたいと思います。
なるべく信用のおける情報を集めていきますが、間違いがありましたら、都度修正していきます。
JISとは 日本規格協会グループからの引用
日本産業規格(Japanese Industrial Standardsの略)であり、日本の産業製品に関する規格や測定法などを定めた国家規格のこと。
産業製品などが無秩序に生産されない様に国レベルの「規格」を設定し、統一または、単純化するためのもの。
例 トイレットペーパーの直径は120mm以下と定められています。真ん中の空洞部分は直径38mmのものが主流となっているので、どのメーカーの商品を買っても、ホルダーに取り付けることが出来るのです。
- 経済・社会活動の利便性の確保(互換性の確保等)
- 生産の効率化(品種削減を通じての量産化等)
- 公正性を確保(消費者の利益の確保、取引の単純化)
- 技術進歩の促進(新しい知識の創造や新技術の開発・普及の支援等)
- 安全や健康の保持
- 環境の保全等
これらの観点から、技術文書として国レベルの「規格」を制定し、「統一」または「単純化」をするものです。
衣料品の部門 洗濯表示について
洗濯表示の確認(政府広報オンラインからの引用)
2016年12月から洗濯表示記号が大きく変わりました。
国際規格に合わせた洗濯表示(JIS L 0001)について確認をしていきましょう。
1.家庭洗濯の記号
家庭洗濯での選択液の上限温度が中心に表示されています。
温度は「95」「70」「60」「50」「40」「30」となります。
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる | |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる | |
液温は40℃を限度とし、手洗いができる | |
家庭での洗濯禁止 |
2.漂泊の記号
塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる | |
酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は禁止 | |
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 |
漂白剤は、汚れ・しみの除去や白さの向上を目的として使用します。
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、酸素系漂白剤より漂白力が強く、染料まで脱色してしまうことがあり、色柄物には使用できません。また、使用できる素材も限られます。
酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムや過酸化水素が主成分であり、白物や色柄物にも使用でき幅広い素材への使用が可能です。
漂白剤を使用するときは、漂白剤に記載されている用途や注意事項、使用条件などを守りましょう。
3.タンブル乾燥の記号
タンブル乾燥ができる(排気温度上限80℃) | |
低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60℃) | |
タンブル乾燥禁止 |
タンブル乾燥は、機械(回転ドラム)の中で、洗濯物を回転させながら、熱風によって洗濯物の水分を除去する処理です
4.自然乾燥の記号
つり干しがよい | |
日陰のつり干しがよい | |
ぬれつり干しがよい | |
日陰のぬれつり干しがよい |
平干しがよい | |
日陰の平干しがよい | |
ぬれ平干しがよい | |
日陰のぬれ平干しがよい |
5.アイロン仕上げの記号
底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる | |
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる | |
底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる | |
アイロン仕上げ禁止 |
6.ドライクリーニングの記号
パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる | |
パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる | |
石油系溶剤によるドライクリーニングができる | |
石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる | |
ドライクリーニング禁止 |
ドライクリーニングは、水で洗うと型崩れしやすい衣類をパークロロエチレンや石油系溶剤などの有機溶剤を用いて洗います。
油性(人体の分泌皮脂、排気ガスなど)の汚れをよく落とすことができます。
7.ウェットクリーニングの記号
ウエットクリーニングができる | |
弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
ウエットクリーニング禁止 |
ウエットクリーニングは、クリーニング店がデリケートな衣類を特殊は技術を使って水洗いをし、専用の仕上げ設備やアイロンなどを使用して仕上げまで行う水洗い処理です。
家庭での水洗いが難しいもの、夏物など汗(水溶性)の汚れがついたものに向いています。
記号だけではない
記号で伝えられない情報は付記用語を記載することになっています。
例えば、「洗濯ネット使用」や「あて布の使用」等です。
接着剤の部門
F ☆☆☆☆ (Fフォースター)
日本産業規格(JIS)や日本接着剤工業会(JAIA)、日本シーリング材工業会(JSIA)により接着剤や、シーリング材から放散されるホルムアルデヒドの放散速度を等級化したもの。
F☆☆☆☆と表示されている建材や内装材だけが、建築基準法によって使用量の制限を受けません。
4VOC基準適合
トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの4つの揮発性有機化合物(VOC)の放散速度の基準に適合したものにつけられる。
上記4つのVOCはシックハウスの原因となりうるため、様々な協会、団体で基準を設けている。
第四類第〇石油類
消防法に定められた、危険物表記の一例
例えば、第四類第一石油 非水溶性(危険等級Ⅱ)の液体であれば、引火点が21℃未満で指定数量200L。
第四類第二石油類 非水溶性(危険等級Ⅲ)の液体であれば、引火点が21℃以上70℃未満で指定数量1,000L。
となるように商品の在庫量にも関係してくる表記。