ホムセン勉強会 猫の巻 波板の話

ホムセン勉強会 猫の巻 波板の話

備忘録的に調べたことをまとめていきます。

虎の巻の様なものを個人的に作って、うっかり忘れてしまったとき用に携帯しています。

タイトル猫の巻は昔、ホムセンが教壇に立っていた頃、新人の私が作った教材に「まだまだやな、それじゃ虎やのうて猫の巻やな。」と先輩に言い切られたことが発端。

今回は波板のお話をまとめていきます。

鉄板小波32波の商品を前提にしています。

波板の種類

加工耐久性特徴値段
塩ビ波板ばさみ
ノコギリ
弱い
2,3年
やわらかく扱いやすい
ガラスネット波板ばさみ
ノコギリ
やや強い
5年程度
光を通すので明るい
ポリカーボネート波板ばさみ
ノコギリ
強い
10年程度
紫外線を通さない
裏表を間違えないように(ラベルが目印)
カラートタングラインダー
電気ノコギリ
強い
15年程度
固く腐食に強い
外壁や屋根に最適、加工が大変

ポリカ波板のNONJISについて

JIS規格に合格しなかった商品が安く売られています。

サンプリング検査で不合格になったものと思われるため、色相や対候性、耐摩耗性など何か原因があると思われます。

必要な道具

  1. 傘釘
    • 釘、鉄板ビスに分かれているので受材により使い分ける
    • アングル、アルミ等の受材にはフックボルトを使用する
  2. ハンマー
    • 傘釘を打ち込む際使用する
  3. 波板切ばさみ
    • 波板をカットするときに使う専用器具
    • トタンにはグラインダーの方がスムーズ
  4. 油性ペン
    • 下穴の目印をつける際必要
  5. 穴をあける道具
    • キリ、電動ドリル等下穴をあける際必要
  6. 電動ドライバー
    • トタン波板だった場合必要
  7. メジャー
    • サイズを測るとき使用
  8. 受材
    • タルキ、C型鋼等

波板の張り方

  1. 波板を必要なサイズにカットします
    • 波板のサイズ655mm×〇尺
    • 重ね部分を抜いた働き幅は575mm
    • 計算:(屋根の幅-80)÷575=必要枚数
  2. 取付位置を決めます
    • 受材の間隔は450mm~600mm(間隔は狭いほど強度が増す)
    • 軒先の出幅は100mm以下にします(風が強い地域はさらに短く)
  3. 下穴を開けます
    • 一般的に4~5山の間隔で釘を打ちます
    • 重なり部分は2.5山以上重ねます
    • 穴は山の頂点で開ける必要があります
    • 印をつけて、裏側から開けると開けやすい
  4. 固定していきます
    • 風下から固定していきます
    • 端を打ち、4~5山間隔で釘を打ちます
    • 重ね部分にも釘打ちをすると強度が増します

必要な釘の数は一枚20個+端を止める分4個

波板の必要枚数の計算方法
(屋根の幅mm-80mm)÷575mm=必要枚数

あとがき

フリー素材を探すのが難しく、文字だけになってしまいました。

売場で自店の商品ラインナップは確認しておいて、急な質問に答えられるよう準備しておきます。

今後まとめていくとすれば、

・雨もり防止波板の傾きで重ね幅を増やしていく必要があること

・波板の処分方法

・実際に施工する際の注意点

でしょうか。

各社ホームページで動画付きで解説してくれています。

いつも参考にさせていただいています。